社交ダンス|踊りを生かすドレス
ダンスを上手に見せてくれる、踊りを生かせる衣装がどんなものか、皆様はどのようにお考えでしょうか。
日本で最初に社交ダンス用ドレスの専門ショップを開業したフジタの50年以上にわたる経験から、「踊りを生かすドレス」についてぜひお伝えしたいことがございます。
スポーツのユニフォームとして
社交ダンスのドレスは単なるお洋服とは異なり、スポーツのユニフォームだとフジタでは考えています。
各スポーツのユニフォームは動きを妨げないように、ときには競技成績を向上させられるように、デザインされているはずです。
例えば冬のオリンピックで常にメダル獲得が期待されているスピードスケートでは、滑走中の前傾姿勢を維持しやすいように、あえて硬く伸びにくい生地で選手のスーツを製作した結果、直立時には苦しくて着ていられないようなスーツになり、結果として記録が伸びて多くのメダル獲得につながったと言われています。
ダンスは楽しく踊れれば十分!と仰るダンサーの方でも、少しでも上手に踊れた方が楽しさが増すのではないでしょうか。
競技に出場されている方ならば、勝つために、上に上がるために、練習に励んでいらっしゃるはずです。
それならばドレスが踊りの動きを妨げない、さらには「練習以上に踊りが上手に見える」衣装であるべきではないでしょうか。
腰まわりのフィット感
サイズがお身体に合っていないドレスでは、踊りは絶対に上手に見えません。
特に、何よりも、腰まわりのフィット感が重要です。
ダンスが上手に見えるためにはスカートが「よく動く」ことが必須条件ですが、腰まわりが “ゆるい” ドレスでは、ドレスの中で身体だけがクルクルと回転してしまい、身体の動きにドレスがついてこないからです。
スタンダードでも、ラテンでも、スカートが身体の動きに合わせて大きく動くためには腰まわりがぴったりとお身体にフィットしている必要があります。
この点は特にしっかりと、ご試着で確認していただきたい部分です。
似合うドレス
「似合うドレス」も踊りを生かしてくれます。
例えばお客様からよくお伺いするお話として、皆から褒められるような素敵なドレスを着ていると、先生も上機嫌になり、デモの踊りにも一層気合が入るということです。
もちろんご自身でも、鏡の前に立った姿を見て、気分が盛り上がるかどうか、早く踊りたい、皆さんに披露したいという気持ちになれるかどうか、という点は踊りの出来栄えに間違いなく影響するはずです。
練習とは違った踊りが披露できるのも「似合うドレス」がダンサーに与えてくれる不思議なパワーの一つかと思います。
「似合うドレスがわからない」というご相談もよく頂戴します。
ドレスのサイズ直しはフジタが最も得意とする分野ですが、本当にお似合いになる一着をお探しするお手伝いももちろん可能です。
ご自身では絶対に選ばないようなカラーのドレス、普段のお洋服では着たことがないカラーを着られるのもドレス選びの楽しみかと思います。
ドレスのサイズお直し、似合うドレス選びのご相談はぜひフジタ本店までお気軽にご連絡ください。
ドレスのご相談・ご来店予約は フジタ本店へ ※店舗のご案内ページはこちら
ブログ監修者
川合 真桜子
(かわい まおこ)
ダンサー、オペラ歌手。 JDCプロフェッショナルラテンアメリカン元B級 EJBDFプロフェッショナルラテンアメリカンB級、プロフェッショナルスタンダードC級 東京音楽大学 声楽演奏家コース卒業。 同大学院修士課程オペラ研究領域修了。 東京二期会オペラ研修所予科特待生、本科特待生、本科修了時に奨励賞受賞、マスタークラス特待生。 これまでに「コジ・ファン・トゥッテ」よりデスピーナ役、「秘密の結婚」よりカロリーナ役、「魔笛」よりパパゲーナ役、「ドン・ジョヴァンニ(抜粋)」よりドンナ・アンナ役等を演じる。 2019年よりフジタのスタッフとしても就業中。