社交ダンス|ドレスの選び方
社交ダンス用ドレスの選び方について、まだドレスを着ることに慣れていない方向けに解説します。
ドレス選びは正解のない世界です。ドレスを着る方ご自身の価値観やこだわりが大きく結果を左右します。とは言え、いくつか最低限これだけは知っておきたいという基礎知識もあります。
本記事では下記の内容について解説します。
- 社交ダンス用 ドレスの選び方で最初に明確にすべき5ポイント
- 社交ダンス用のドレス選びで失敗しないために押さえておきたい5ポイント
- 社交ダンス用ドレスを「レンタル」する際の選び方
- 社交ダンス用ドレスを「買う」場合の選び方
- 社交ダンス用ドレスを既製品から選ぶか、フルオーダーするか
- 社交ダンス用ドレスを試着しないで選ぶ方にお伝えしたいこと
ドレス選びで失敗したくない!とお考えの方はぜひ最後までお読みいただいてからドレス選びをスタートさせてください。
1.社交ダンス用 ドレスの選び方で最初に明確にすべき5ポイント
ドレス選びを始める前に、はっきりとさせておくべき事項が5点あります。
これらが曖昧なままでドレス選びをスタートさせることはおすすめできません。
- ドレスを使う目的
- ドレスが必要な期日
- ドレスは「買う」のか「借りる」のか
- ドレスのご予算
- 先生やリーダーのご意向
それぞれ項目ごとに解説します。
1-1.ドレスを使う目的
これからドレスを探そうという方には、まずそのドレスを使う目的があるはずです。
競技会に出場するためのドレスなのか、パーティーでデモンストレーションを踊るためのドレスなのか、あるいはトライアルに出場するのか、プロアマ戦に出るのか、などドレスが必要な場面はいろいろとあります。
もちろん競技にも、デモにも、両方で使えるドレスが欲しい、という方もいらっしゃるでしょう。目的を1つに絞る必要はありません。ただ「選んだドレスを何に使うのか」という質問に答えられれば問題ありません。
1-2.ドレスが必要な期日
これから選ぶドレスを「いつ」使いたいのか、期日は明確に決まっているでしょうか。
中には特に使う日が決まっていない状態でドレスを探す方もいらっしゃいます。が、初めてドレスを選ぼうという方であれば何らかの使用目的があって、期日が決まっているのではないかと思います。
初めてのドレス選びであれば少なくとも「使う日」より3カ月以上前にドレス選びをスタートさせることをおすすめします。社交ダンスのドレス選びというのは(慣れていない場合は特に)普通のお洋服選びとはまったく異なる世界です。ご費用もそれなりにかかる可能性がありますので、じっくりと、車や住まいを探すような感覚で、時間にゆとりのある状態でお探しいただいた方が失敗が少ないものです。
1-3.ドレスを「買う」のか「借りる」のか
社交ダンス用のドレスは一般的に「買う」こともできますし「借りる」=レンタルすることもできます。
フジタのドレスは販売用とレンタル用には分かれていないため、ショールームでドレスを見てから、買うかレンタルするかを決めるというお客様もいらっしゃいます。 しかし一般的には、探し始める時点で「買う」か「借りる」かが決まっている方がほとんどです。 |
競技会に何度も出場する予定がある方や、続けて何度もデモを踊る場合などは、ドレスを所有している方が何かと便利です。しかしパーティーでデモを踊る場合は種目が(ワルツ、タンゴ、サンバ、パソなど)決まっていて、それに合わせたドレスを都度レンタルしようという方が多い世界です。いつも同じドレスでは周囲の人に覚えられてしまうから、毎回違うドレスで踊りたい、という方もデモの度にレンタルドレスを選んでいます。
1-4.ドレスのご予算
ご予算については、ドレス選びを始める前に心の中で数字をイメージしておいた方が良いと思います。
初めてドレスを探す方の場合は、社交ダンス用のドレスっていったい「いくらかかるの?」と疑問に思っていらっしゃる方も多いことと思います。
もちろん世の中の様々な商品と同様に、ドレスの価格も様々です。品質にこだわらず価格だけを追求するなら通販で1万円以下で買えるドレスもあります。(それを「ドレス」と呼ぶかどうかは個人の価値観の問題かとも思うのですが・・・) 一方「高品質」「最高級」を求めるのであれば100万円に届くような価格のドレスもあります。
ご予算次第でドレスの探し方は大きく変わります。ざっくりで良いので「●万円以下」「●万円~●万円くらい」といったご予算の範囲を設定してからドレス選びをスタートすることを強くおすすめいたします。
参考までに、通常営業期間におけるフジタのドレスの価格帯については下記の通りでございます。ご質問やご相談はお気軽にこちらのお問い合わせページよりご連絡ください。
1-5.先生やリーダーのご意向
ダンスを習っている先生がいらっしゃる場合には、ドレス探しを始める前に先生のご意向をご確認ください。先生によってはドレスのイメージやカラーについてはっきりご意見くださる場合もありますし、100%生徒さんにお任せという方もいらっしゃいます。先生のご意向を確認せずにドレスを決めてしまって、後からダメ出しをされてしまう方も実際に(頻繁に)いらっしゃいます。お任せで良いのか、そうではないのか、必ず事前にご確認ください!
先生ではなくリーダーさんと競技に出るという場合でも、リーダーさんの意見は非常に重要です。一緒にドレスショップに付き添ってくれるリーダーさんもいらっしゃいますし、着る方の好みで良いと仰る方もいらっしゃいます。こちらも事前に確認しておいた方が安心です。
2.社交ダンス用のドレス選びで失敗しないために押さえておきたい5ポイント
ここでは社交ダンス用のドレス選びを成功させるために押さえておきたい重要な5ポイントを解説します。
- 使用目的に合致しているドレス
- 心ときめくドレス
- 似合うドレス
- サイズが身体に合っているドレス
- 踊りやすいドレス
それぞれ項目ごとに解説していきます。
2-1.使用目的に合致しているドレス
例えば「準正装ドレス」と指定されている競技会に正装ドレスを着て出場することはできません。(正装ドレスはラインストーンなど装飾が施されているドレス、準正装ドレスは装飾がつかないドレスになります。)
またパーティーのデモでパソドブレを踊るのであれば、パソ用ドレスを着るのが一般的です。
ラテンのデモをスタンダードドレスで踊ることも当然ながらおすすめできません。
こういった社交ダンス界の常識についてはあらかじめ先生や先輩ダンサーの方などにご確認いただき、周囲の皆様に違和感を覚えさせないようなドレスの準備をしていただきたいと思います。
2-2.心ときめくドレス
ご購入される場合はもちろんですが、たった1度だけ踊るレンタルドレスであっても、やはりせっかくの機会ですから「心ときめく」ような衣装で踊っていただきたいと思います。ご費用をかけて非日常体験ができる特殊な世界ですので、気分を高揚させるような、「とっておきの一着」をぜひお召しください。
たまにショールームでお見かけするのが、固定概念や周りの方からのアドバイスに固執してしまうお客様です。例えば「タンゴだから赤か黒」ですとか、「お友達から寒色系が似合うと言われた」といった事前情報にこだわってしまわれる方がいらっしゃいます。しかし最も大事にすべきなのは、ドレスをお召しになるご自身が「早くこれを着て踊りたい!」と思えるような衣装かどうか、ということです。何着かご試着いただきますと、お顔がパっと明るく華やぐ衣装もあれば、全く気持ちが乗ってこないような残念な衣装もあります。それは衣装そのものの価値というよりは、その方にお似合いになるかどうか、あるいは好きか嫌いかといった好みや相性の問題です。
フジタには80代、90代のお客様もたくさんお越しになりますが、皆様とても元気にダンスを楽しまれていらっしゃいます。ショールームまでは杖をお使いになるお客様でも、煌びやかなドレスを身にまとうと背筋がシャキっと伸び、驚いてしまうほどです。一度足を踏み入れると「クセになる」「はまってしまう」と仰る方の多い社交ダンスの世界ですが、純粋に「踊る」ことの喜び・楽しみに加えて、特殊な衣装のパワーも大なり小なり影響していると考えています。
「心ときめくドレス」に出会う幸運に恵まれますよう、陰ながらお祈り申し上げます。
2-3.似合うドレス
実は非常に難しいのが「似合うドレス」を探すことです。
これは1つには、ご自身が好きな色や、似合うと思う色が、周囲から見て必ずしもベストチョイスとは限らないためです。
もちろん「私が着るんだから、私が好きなら良いの!」と仰る方もいらっしゃるでしょう。それは決して否定いたしません。が、ご自身で選んでいるといつも同じような色の、同じような雰囲気のドレスになってしまい、せっかくの記念写真が何年経っても変わり映えしないというお話を伺うこともあります。
もし「見ている皆さんから褒められたい」「踊る度に皆を驚かせたい」とお思いになるのでしたら、ぜひプロの意見に耳を傾けて、鏡の前で似合うドレスをお探しいただきたいと思います。
最近はネット通販でドレスを購入される方が増えました。ご予算の問題、あるいはお住まいのエリアの問題等により、ドレスショップまで出かける機会のない方もたくさんいらっしゃるかと思います。もしそういった問題をクリアできるのであれば、本当に似合う一着を探すためには、やはり店舗に足を運んで鏡の前で様々なドレスをご試着されることをおすすめいたします。プロの選択眼を頼りにドレスを選ぶチャレンジは、ご自身では想像もつかないような異次元のダンス体験へと未知の扉が開く第一歩になるかもしれません・・・
2-4.サイズが身体に合っているドレス
サイズがお身体に合っていないドレスではダンスを上手に踊ることができません。
社交ダンスのドレスはスポーツのユニフォームであって、普通のお洋服とは全く目的が異なりますので、サイズ感については「着られれば大き目で良い」ではなく、動きが良く「踊りを生かす」衣装を選んでいただきたいと思います。※もしよろしければ弊社ブログ「踊りを生かすドレス」もぜひご一読ください
ネット通販でドレスを選ぶ場合には、ページに記載された様々なサイズ情報を元にドレスを選ばれることと思います。手元に届いたドレスを実際に着てみて、上から下までぴったり!という幸運はなかなかないことかと思います。もしご予算が許すのであれば、サイズがぴったりしていない部分についてはリフォームしてサイズお直しされることをおすすめいたします。 ※フジタのリフォームについてはこちらの投稿をご覧ください。
フジタではお手持ちのドレスのサイズお直し・リフォームももちろん承っております。フジタショールームの既製ドレスにつきましては、ご購入でもレンタルご契約でも、着る方のお身体にあわせてぴったりとサイズお直しをいたします。「ほどいて直す」フジタのサイズお直しは既製品であってもフルオーダーしたかのようにお身体にぴったりすることが最大のメリットです。サイズお直ししたドレスを着たことがない、というお客様もたくさんいらっしゃいますが、ぜひ一度サイズお直しの効果をご体験いただきたいと思います。 ※フジタのサイズお直しについてはこちらもご覧ください。
2-5.踊りやすいドレス
「踊りやすいドレス」のポイントは3点あります。
- サイズが合っているドレス
- 軽い(動かしやすい)ドレス
- 踊りを邪魔しないドレス
それぞれ解説します。
2-5-1. サイズが合っているドレス
サイズが合っていない、ドレスの中で身体が動いてしまうようなドレスでは、ダンスの動きが良く見えない(ドレスが身体の動きに沿って踊らない)ことに加え、着ているご自身がドレスの重さをずっしりと感じてしまうデメリットがあります。サイズがきちんと合っているドレスを着ると、ドレスの重さを骨格で吸収できるため、それほど重く感じないというメリットがあります。
2-5-2. 軽い(動かしやすい)ドレス
「重すぎるドレス」は踊りにくいドレスの筆頭です。体力にも技術にも自信があるプロダンサーであれば、多少の重量は苦にせず、重いスカートでも大きく動かすことができるかもしれません。しかし非力なアマチュアダンサーにとっては、重いドレスを上手に動かすことは大変な労力であって、練習の成果を存分に発揮することは難しくなるでしょう。
特に海外製のドレスを通販で購入される場合にご注意ください。海外の若い選手が着ていたドレスなどは、上半身からスカートまで全てつながったツーウェイ地で仕立てられたものをよく見かけます。(ツーウェイ生地はよく伸びるため、縫い目をほどくようなサイズ直しをしなくても様々なサイズの方が着られるというメリットがあるため、海外製では切り替えなしでツーウェイだけで仕立てたドレスがよくあります。)
しかしツーウェイ素材は非常に重さがあるため、ツーウェイ地のスカートはとにかく重く、きちんと動かすことができれば大胆な踊りをアピールできるのですが、アマチュアの方には難しいものです。薄く、軽い素材でフワっと簡単に広がるスカートの方が、断然踊りやすくおすすめです。
2-5-3. 踊りを邪魔しないドレス
リーダーさんの手が当たる部分に大きな立体装飾がついている場合や、フロートの付け位置のせいでホールドを組みにくいといった問題に、購入後に気付くことがあります。男性からの苦情を受けてドレスをリフォームに持ち込まれるお客様もいらっしゃいます。事前に試着して確認しておけば、そういう失敗はなかったのに、と思ってしまうこともありますが、通販で試着しないで購入される場合には特によくお考えになって注文されますよう、ご注意ください。
3.社交ダンス用ドレスを「レンタルする」 際の選び方
レンタルドレスであればたった1回だけですので、踊る種目や曲目にバッチリ合わせた衣装を選んだり、大胆な冒険ができるというメリットもあります。何度もレンタルのご経験がある方ですと、今まで一度も着たことがないような、絶対に自分では選ばないような斬新なものを今回は着てみたい!と仰る方もいらっしゃいます。せっかくの機会ですので非日常体験をレンタルドレスで存分にお楽しみいただきたいと思います。
「会場にあわせてドレスを選ぶ」というのもレンタルならではの考え方です。会場の広さ、床の色、照明の明るさ・暗さといった点を考慮してドレスを選ぶ方もいらっしゃいます。
下記に、競技会への出場とデモへの出場に分けてレンタルドレスの選び方の違いをご案内します。
3-1.競技会用にドレスをレンタルする場合
競技に一度だけ出場するためのドレスであれば、踊る種目は全種目になりますので、スタンダード種目ならスタンダードドレス、ラテン種目ならばラテンドレス、といった2つの分け方のみになります。
もし競技で勝ちたい、少しでも良い成績を残したい、とお考えの方は、「勝てるドレス」を選びましょう。競技で勝てるドレスについてはこちらの投稿をぜひご覧ください。
3-2.パーティーでデモを踊るためのドレスをレンタルする場合
パーティーでデモンストレーションを一度踊るためのレンタルドレスであれば、明確に踊る種目にあわせてドレスを選ぶことになります。
スタンダードであればワルツ、タンゴ、スローといった種目、ラテンであればチャチャ、サンバ、ルンバ、パソといった種目に合わせた衣装が必要です。デモの曲目や世界観を大切に、とっておきの1着を選びましょう。
種目にあわせたドレス選びについては、弊社ブログ投稿「スタンダード種目にあわせたドレス選び」、「ラテン種目にあわせたドレス選び」をそれぞれご参照ください。
フジタでレンタルドレスをお選びいただく流れはこちらへ
4.社交ダンス用ドレスを「買う」場合の選び方
何度も着るドレスを選ぶ場合は、やはり本当に気に入った一着を選びたいものです。
とは言え、ご自身が重視される点や目的によっても、多少選び方は変わってくるかと思います。
4-1.記憶に残るドレス?無難なドレス?
あまりにも斬新すぎる、目立つデザインだと、周囲の皆さんの記憶に残りやすいからと敬遠する方がいらっしゃいます。
様々な機会に便利に使える一着を購入したい、何度も繰り返し使用したい、といったお考えであれば、無難でオーソドックスなデザインをあえて選ぶという選択もあります。
あるいはしっかりとご予算をかけて最高の一着を購入したい!とお考えの場合には、皆さんから褒めていただけるような豪華な衣装をぜひお求めください。
4-2.短期間で何度も着るのか、長期間の保有が前提か
今回の購入ドレスで続けて何度も踊るのか、あるいは他のレンタルドレスなどを途中で着る予定はあるのか、といった視点もドレス選びに影響します。
年に何度もデモに出場されるようなベテランダンサーの方は、自分のドレスも持っているけれど、続けて同じドレスを着ないように途中でレンタルを挟む、というお話をよく耳にします。
先生に喜んでもらえるよう、できるだけ豪華なドレスを着たいけれど、いつも同じだとそれはそれでガッカリさせてしまう、といったお悩みを話される方もたくさんいらっしゃいまして、社交ダンスの世界はなかなか奥が深いなぁと感じることがあります・・・
長期間にわたって気に入った一着を着続けたいというお客様には、最高に心ときめくような、ご自身のお気持ちが高揚する大好きな一着を選んでいただけるよう、お手伝いをしています。似合うドレスであることはもちろんですが、品良く、飽きのこない洗練されたスタイルの一着をお探しします。
一方で何回か着たらまた次を買うから、と最初に仰るお客様には、「このカラーはもう少しお年を召してからでも良いのでは」と申し上げて、「今のうちに着てみよう」と思っていただけるようなカラーをおすすめすることもございます。
4-3. メンテナンスが簡単かどうか
ドレスを購入される場合には、お手入れも気になる点です。
例えば黒など濃い色のドレスであれば、汚れが目立ちにくいというメリットがあります。白など薄い色のドレスは逆に汚れが目立ちやすいですので、着る機会が多い方にはおすすめしにくいのが現実です。
またストーンや羽根などの装飾がたくさん付いていればいるほど、最初は豪華で良いのですが劣化が目立ちやすいというデメリットがあります。補修するには高額な費用が必要となるケースもあります。
劣化したら買い換えよう!新しいドレスをまた買おう!と簡単に次に移行できる場合には問題ありませんが、ご購入ドレスを大切に、長期間にわたって着続けたいという場合には、できるだけメンテナンスが簡単で汚れが目立ちにくいドレスを選んでいただきたいと思います。
フジタでご購入ドレスを探す流れはこちらへ
5.社交ダンス用ドレスを既製品から選ぶのか、フルオーダーするのか
初めてドレスを選ぶ方には、フルオーダーはおすすめできません。
やはり既製商品を実際に目で見て、試着して、似合う一着をお選びいただきたいです。
ドレスのカラーやデザインに強いこだわりがある場合には、なかなか既製品で気に入る一着を見つけることができず、オーダーするしかないという結論に至る場合もあるかと思います。しかしフルオーダーでは注文後に何かを変更したいと思ってもなかなか難しいですし、「イメージと違う」という結果になる方も少なからずいらっしゃいますので、よほどオーダーに慣れた方や強いこだわりがない方(あるいは気持ちの切り替えの速い方)でなければおすすめできません。
※フルオーダーのメリット・デメリットやご注意いただきたい点などはこちらの記事にて解説しています。
6.社交ダンス用ドレスを試着せずに選ぶ方にお伝えしたいこと
ネット通販は場所も時間も選ばず、安価にドレスが購入できる現代ならではの便利な手段です。
フジタのショールームにご来店されるお客様からも「最近は皆、スマホでドレスを買っている」というお話を伺います。
一方で、フジタのショールームには、通販で買ったドレスを何とかしてほしいとリフォーム・リメイクでお持ち込みになる方がたくさんいらっしゃるのも事実です。お電話でのお問い合わせも近年では全体の半分近くがリフォームのご相談になりました・・・
サイズが合わない、露出が多すぎる、重くて踊りにくい、といったご相談をはじめとし、中には「バランスが悪い」「なんとなく格好悪い」というお悩みを抱えている方もいらっしゃいます。試着なしで購入された場合、サイズが合わないことはもちろんですが、体型とデザインのバランスが悪いという問題は特によく起こりがちです。
リフォーム・リメイクには購入した商品の代金よりも高額な費用がかかるケースがほとんどです。(ゼロから新しいものを作るよりも、完成しているものを分解したりほどいたりして再度作り直す方が、手間暇や時間がかかることが多いためです。)ご予算や場所・時間等コストの問題で、ドレスショップまで行って試着してドレスを選ぶことができない、という場合にはそういったリスクをあらかじめ念頭に置いてドレスを選んでいただく必要があるかと思います。最初から「安く買って、お金をかけて直す」という覚悟で購入する方も中にはいらっしゃいますが、ほとんどの方はリフォーム費用の見積もりを見て愕然とされます・・・・・。この点はあらかじめご了承ください。
似合うドレスで上手にダンスを踊りたい、ドレスで失敗したくない、先生や招待した家族・友人たちから褒めてほしい、格好良く素敵にドレスを着てみたい、という方には、やはり店頭で実際にドレスを何着も試着してみることを心からおすすめします。
フジタでリフォーム・リメイクをご相談いただく流れはこちらへ
7.最後に
社交ダンス用ドレスの選び方について、基本的な注意事項について網羅できるように努めました。
もしかすると「ネット通販でのドレスの選び方」を深く知りたいというお気持ちでお読みいただいた場合にはご期待に添えずがっかりさせてしまったかもしれません。
たしかに現在(2024年時点)ではドレスを店舗に行って試着して選ぶという方が本当に減ってしまいまして、多くの方がネット通販でドレスを購入されています。しかし上述したようにご苦労されている方が多いことも事実です。やはり我々のような昔ながらの店舗型ドレスメーカーとしては、店頭でドレスにお身体を入れて、鏡の前でお顔映りやバランスをきちんと確かめた上で、とっておきの一着を見つけていただきたいと願ってやみません。
若い学生ダンサーや、プロの競技ダンサーの方であればウエストがキュっと締まったスリムな体型で、海外選手のドレスを簡単に着こなせるかもしれません。が、中高年のアマチュアダンサーの方になると、様々な体型のコンプレックスを抱え、衣装でなんとか少しでもカバーできないものか、スリムに見えるドレスはないのか、と衣装選びの難易度が高くなるのが普通です。
フジタには、北は北海道から、岩手、新潟、滋賀、島根、鹿児島などなど全国各地からお客様がご来店されます。フジタのサイズお直しをご存知ない方には、「どのドレスでもお身体に合わせますので」と店頭で申し上げても信じていただけないこともありますが、一度ご体験いただければ、お身体にぴったりと合った「着やすく」「踊りやすい」「似合う」ドレスを着る幸せを実感していただくことができます。社交ダンス業界の老舗メーカーとして、日本全国のダンサーの皆様に踊りやすい「とっておきの」ドレスでダンスを楽しんでいただくことが何よりの喜びです。
東京までお越しになれないという遠方の方には、お教室宛にドレスをお送りするサービスもございます。先生お立会いのもとでご試着いただくことを条件とさせていただいておりますので、あらかじめ先生とご相談の上、フジタのドレスを試着することにご了承をいただいてからご連絡をお願いいたします。
ご希望の方はお気軽にこちらのお問い合わせ先へご相談ください。
ドレスのご相談・ご来店予約は フジタ本店へ ※店舗のご案内はこちら
ブログ監修者
川合 真桜子
(かわい まおこ)
ダンサー、オペラ歌手。 JDCプロフェッショナルラテンアメリカン元B級 EJBDFプロフェッショナルラテンアメリカンB級、プロフェッショナルスタンダードC級 東京音楽大学 声楽演奏家コース卒業。 同大学院修士課程オペラ研究領域修了。 東京二期会オペラ研修所予科特待生、本科特待生、本科修了時に奨励賞受賞、マスタークラス特待生。 これまでに「コジ・ファン・トゥッテ」よりデスピーナ役、「秘密の結婚」よりカロリーナ役、「魔笛」よりパパゲーナ役、「ドン・ジョヴァンニ(抜粋)」よりドンナ・アンナ役等を演じる。 2019年よりフジタのスタッフとしても就業中。